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ピラティスの基本姿勢って?正しい姿勢の習得方法も紹介

公開日2025.4.2

ピラティスは、柔軟性や筋力、バランスを鍛えるエクササイズですが、その効果を最大限に引き出すには、正しい姿勢を保つことが欠かせません。正しい姿勢とは、頭部、体幹、骨盤、四肢がバランスよく配列されている状態のことで、「アライメント」と呼ばれます。アライメントを整えることで、エクササイズの効果を高めるだけでなく、身体への無駄な負荷を防ぎ、ケガのリスクを軽減します。本記事では、ピラティスにおける姿勢の重要性やメリット、基本的な姿勢を保つためのポイントを詳しく解説します。

ピラティスの基本姿勢が大切な理由

ピラティスインストラクター
ピラティスの姿勢(アライメント)を整えることで、エクササイズの効果を最大限に引き出すことができます。正しいアライメントは体幹や筋肉を効率よく鍛えながら、可動域を広げ、バランスよく動くことを可能にします。また、アライメントを意識することで怪我のリスクを減らし、安全にエクササイズを続けることができる点も重要です。

正しい姿勢(アライメント)で効果を高める

ピラティスは、正しい姿勢とフォームを意識することで効果を最大限に引き出せるエクササイズです。正しい姿勢とは、耳・肩・骨盤・膝・外くるぶしが一直線になり、背骨のS字カーブが自然に描かれる状態を指します。この姿勢を保つことで全身に無理なく負荷をかけ、インナーマッスルやコアマッスルを効果的に鍛えることができます。 一方、悪い姿勢のままでは、筋肉や関節に余計な負荷がかかり、肩こりや腰痛などの不調を招く恐れがあります。ピラティスは姿勢を支える筋肉を鍛え、左右のバランスを整えることで、自然な姿勢を無理なく保てる体を作ります。さらに、柔軟性が高まり、動きやすい体を手に入れることができます。

体幹を鍛え、全身をリセットする

体幹を中心にアプローチするピラティスは、筋肉を効率的に整え、姿勢を改善するための最適なエクササイズです。体幹が安定することで、身体全体のバランス感覚が向上し、日常生活が楽になるだけでなく、ゴルフやテニス、ランニング、登山などのスポーツパフォーマンスが飛躍的に向上します。さらに、疲れにくい身体を手に入れることができます。 正しい姿勢を保ちながら行うピラティスは、インナーマッスルをしっかりと刺激します。これにより、猫背や反り腰といった不良姿勢が改善されるだけでなく、腰痛や肩こりの軽減にも効果を発揮します。ピラティスが背骨や関節、筋肉を丁寧に動かすことで硬くなった筋肉や結合組織を伸ばし、可動域を広げる効果があるので柔軟性もでてきます。その結果、全身をスムーズに動かせるしなやかな身体を作り上げます。 また、ピラティスの動きには「感じる」要素が含まれています。自分の筋肉の使い方に集中し、意識することで体の隅々までコントロールできる感覚が得られるでしょう。

ピラティスで怪我を防ぎ、効果を最大化する

「ピラティスを始めたけれど、腰を痛めてしまった」という話を聞いたことはありませんか? 実は、ピラティスを安全かつ効果的に行うためには、正しいフォームと姿勢が何より大切です。そのカギとなるのが「ニュートラルポジション」と「インプリントポジション」です。 これらの基本姿勢は、骨盤を正しい位置に保ちながら体幹を安定させ、筋肉に均等な負荷をかけるためのもの。これにより、腰や首などに無理な力がかかるのを防ぎ、安心してエクササイズを楽しめます。 さらに、ピラティスの特徴である胸式呼吸にも注目! 肋骨を広げながら呼吸を行うこの方法は、筋肉に酸素をしっかり送り届けるだけでなく、動きをスムーズにし、柔軟性を高める効果もあります。 ピラティスは「ただ体を動かす」だけではなく、正しい姿勢や呼吸法を意識することで、その効果が何倍にもアップします。自分の身体の声を聞きながら、ピラティスに取り組むことで、心身を健やかに導いてくれるでしょう。

ピラティスの基本姿勢を紹介

ピラティスのエクササイズを効果的に行うためには、正しい基本姿勢を身につけることが大切です。次に、ピラティスの要となる「ニュートラルポジション」と「インプリントポジション」について詳しくご紹介します。

ニュートラルポジション

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ニュートラルポジションは、ピラティスのエクササイズで最も重要な姿勢です。骨盤を正しい位置に保ち、背骨の自然なS字カーブを維持することで、体に余計な負担をかけずに無理なく動くことができます。この姿勢では、耳・肩・骨盤・膝・足首が一直線に整い、体幹が安定します。 ニュートラルポジションを取るポイントは、腹筋を使っておへそと背中を引き寄せ、骨盤を床と平行に保つこと。腰が反りすぎたり骨盤が傾いたりしないよう注意が必要です。最初は不慣れで違和感を覚えるかもしれませんが、続けるうちに姿勢が修正され、自然と慣れていくので心配はいりません。 この姿勢を習得すると、インナーマッスルに均等に負荷がかかり、ピラティスの効果を最大限に引き出せます。さらに、日常生活での立つ・座るといった時にニュートラルを意識すると、動きがスムーズになり、腰痛や肩こりの予防にもつながります。

インプリントポジション

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インプリントポジションは、ピラティスで安全かつ効果的にエクササイズを行うための基本姿勢です。骨盤をやや後ろに倒し、腹筋を働かせて腰をマットに軽く触れるよう調整することで、体幹を安定させます。腹筋を引き締め、おへそを背中に近づける意識を持ちながら、骨盤が過剰に後傾しないよう注意し、自然な位置で腰をマットに保つことが重要です。また、腰を強く押しつけすぎないようにし、リラックスした動きを心がけましょう。初心者にも取り組みやすいこの姿勢は、腰痛予防や腹筋強化に効果的です。

ピラティスの姿勢を身につけるメリット

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ピラティスの基本姿勢を身につけることで、日常では鍛えにくいコア効果的に鍛え、整えることができます。次に、その具体的なメリットを詳しくご紹介します。

姿勢の改善が期待できる

自分の「姿勢」が気になったことはありませんか?猫背や肩こり、腰痛に悩みながら、いつの間にか諦めていませんか?実は、その姿勢、ピラティスで変えられるかもしれません。 ピラティスはただのエクササイズではありません。正しい姿勢を保ちながら動くことで、背骨の動きを滑らかにし、体幹を支える深層筋(インナーマッスル)を鍛えることができます。その結果、日常生活でも自然にスッと背筋が伸び、ふとした瞬間に「私、こんなに姿勢が良かった?」と驚くかもしれません。 姿勢が良くなると、肩こりや腰痛が軽減し、ストレスも減少。さらに、周囲への印象も変わり、自信が湧いてくるはずです。

お腹周りが引き締まる

「お腹周りが気になる…」そのような方におすすめなのがピラティス。ピラティスでは、体の中心部を意識して動くエクササイズが多く、自然とお腹周りを鍛えることができます。 特に、正しい姿勢をキープしながら動くことで、効率よくお腹周りに刺激が入り、引き締め効果が期待できます。また、意識してお腹を引き込むようにエクササイズを行うと、ウエストラインがスリムになりやすく、続けるほど変化が実感できるでしょう。 ピラティスの動きは優雅でありながら効果的。美しいウエストラインを目指したい方にぴったりの方法です。ぜひピラティスを日常に取り入れてみてください!

ピラティスで身につく胸式呼吸のメリット

ピラティスの基本である「胸式呼吸」は、横隔膜を使いながら胸を広げて行う呼吸法です。この呼吸法を正しい姿勢で行うことで、深い呼吸が可能になり、体に酸素が効率よく行き渡ります。その結果、筋肉がスムーズに動きやすくなります。なぜなら、酸素は筋肉を動かすためのエネルギー生成に欠かせないからです。酸素が十分に供給されると、疲労物質である乳酸の蓄積が抑えられ、動きが軽くなるのです。 また、深い呼吸は副交感神経を刺激し、心を落ち着かせる効果もあります。これにより、エクササイズ中の集中力が高まり、動作の質が向上。さらに、胸式呼吸を繰り返すことで自然と姿勢も整い、呼吸のしやすい体へと変わっていきます。 ピラティスで胸式呼吸を習得することは、心身の健康にとって大きなメリットをもたらします。

体の状態を意識しやすくなる

ピラティスの姿勢を習得することで、自分の体の状態に対する意識が格段に高まります。エクササイズ中は、動きを通して姿勢の崩れや筋肉の緊張を感じやすくなり、その都度修正する習慣が身につきます。このプロセスを繰り返すことで、体に起こる変化を細かく察知し、自分でコントロールできるようになるのです。 さらに、この体への意識は日常生活にも広がります。普段の立ち姿勢や歩き方、座り方などで体のバランスを自然と気にするようになり、無意識のうちに正しい姿勢を保つことができるようになります。 ピラティスを通じて、自分の体と向き合う力を養うことは、心地よく動ける毎日を作る大きなステップです。

正しい基本姿勢(アライメント)を習得する時に意識すること

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ピラティスの基本姿勢・アライメントを修正するときの注意点を紹介します。

ピラティス前のストレッチで体を整えよう

ピラティスを始める前には、軽いストレッチで体をほぐしておきましょう。筋肉が硬いままエクササイズを行うと、怪我のリスクが高まるだけでなく、正しい姿勢(アライメント)を保つのが難しくなります。ストレッチを取り入れることで、筋肉や関節がスムーズに動き、エクササイズの効果を最大限に引き出す準備が整います。柔軟性が高まると、基本姿勢が安定し、体幹を支える深層筋をより効果的に活用できます。これにより、ピラティスの動きが自然で滑らかになり、体への負担も軽減されます。

無理を感じたら長時間行わない

ピラティスのエクササイズ中に違和感を感じたら、無理に続けないことが大切です。基本姿勢を維持するのが難しくなったとき、無理をして長時間行うと、筋肉や関節に余計な負担がかかり、痛みや怪我の原因になることがあります。 ピラティスは、自分の体と向き合いながら進めるエクササイズです。無理をするのではなく、その日の自分の体調や柔軟性に合わせて調整することが大切です。無理をすると、本来の効果が得られにくくなるだけでなく、かえって不調を招くこともあります。 大切なのは「心地よく続けられる範囲」で動くこと。自分に合ったペースで取り組むことで、安全かつ効果的なエクササイズが実現します。自分でその日の自分の体の声を聞きながら、ピラティスを楽しみましょう。

正しいムーブメントを理解してピラティスを安全に楽しむ

ピラティスのエクササイズを行う際、ムーブメントとその目的を理解したうえで動くと効果的。誤った知識や自己流で動きを行うと、体に無理な負担をかけてしまい、怪我のリスクが高まる可能性があります。特にピラティスは姿勢や呼吸、体の細かな使い方が大切なエクササイズです。 正しい知識を身につければ、滑らかで美しい動きを楽しめるだけでなく、ピラティス本来の効果や魅力を実感できるようになります。また、正しいムーブメントは効率よく体を鍛えるだけでなく、心地よい体の使い方を身につけるためのピラティスをより深く理解したいなら、講座やプロの指導を受けることをおすすめします。プロの指導のもとで安全かつ効果的に取り組むことで、体と心の変化をしっかり感じられるでしょう。

効率良くピラティスの正しい基本姿勢を習得したいならスクールへ通おう!

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ピラティスで効果を実感するためには、正しい基本姿勢をマスターすることが欠かせません。しかし、自己流で取り組むと、姿勢や動きが誤ってしまい、思うような成果が得られないだけでなく、体に負担をかけるリスクもあります。 効率良く基本姿勢を習得するなら、専門のスクールで学ぶのがベスト。プロのインストラクターから正しい姿勢や呼吸法、体の使い方を丁寧に指導してもらえるため、安心して始められます。また、個々の体調やレベルに合わせたサポートも受けられるので、初心者でも効果を実感しやすくなります。 ピラティスを安全かつ効果的に楽しむために、まずはスクールで基礎を固めましょう。

この記事を書いたのは…

  • 奥畑 奈美

    Writer

    奥畑 奈美

    ピラティスコンプリヘンシブ資格/はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師師国家資格保有。
    株式会社ZENPLACE、年間300本の講座を運営するアカデミー事業部にて、ピラティスやヨガ、ボディワークに関するセミナーの企画、運営に携わり多くの講師・インストラクターと交流。 ピラティスとwell-beingの普及に尽力、専門誌にも寄稿。幅広い知識で多方面から最新の健康情報を発信し続けています。