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理学療法士とピラティスの関係やメリット|おすすめ資格5選も紹介
公開日2024.10.11
従来のリハビリはストレッチや筋力トレーニングが主流でしたが、ピラティスが新たなアプローチとして注目を集めています。低衝撃で全身の筋肉をバランスよく鍛えるピラティスは、病院やクリニックでの導入が急増中。今後、ピラティスの効果がさらに研究されることで、理学療法の現場におけるエビデンスが増え、多くの施設での導入が進むでしょう。理学療法士向けの研修も充実し、スキルアップが期待されます。本記事では、理学療法士がピラティスを学ぶメリットを詳しく解説します。
index
- 理学療法士がピラティス資格を取得すべき4つの理由
- ピラティスを学ぶと臨床の幅が広がる
- 身体的強化に繋がる「運動学習(脳トレ)」
- ピラティスを取り入れて根本的な痛み解決を目指そう
- 相反抑制トレーニングで効率アップ
理学療法×ピラティスの新しいリハビリの形
理学療法にピラティスを取り入れて、機能回復をさらに高める
理学療法では、患者の機能回復を目指して日々努力していますが、痛みを軽減し、稼働時の激痛を解消できても、完全な機能回復に至らないことがあります。これは、理学療法が特定の部位に焦点を当てたリハビリに取り組む一方で、人間の体が一つのユニットとして機能していることに関係しています。 ここでピラティスの導入が有効です。ピラティスは、体幹を中心に全身をバランスよく鍛えることを目的としており、隣り合っていない部位でも互いに関連する体の構造をサポートし、機能回復を促進します。 ピラティスを取り入れることで、患者の全体的な健康と機能回復をさらに高めることが可能になり、より包括的で効果的なリハビリが提供できるようになるでしょう。
理学療法とピラティスの関係性の高さ
世界で広がるピラティスと理学療法の融合
海外では、多くの理学療法士がピラティスをリハビリプログラムに取り入れています。例えば、アメリカの理学療法クリニックでは、ピラティスのマシンを使ったリハビリがおこなわれており、一般の方からアスリートまで幅広い層に利用されています。高齢者や脳血管障害の患者に対してピラティスがリハビリとして用いられているケースもあります。ピラティスは理学療法の一環として、世界中で広く取り入れられています。
日本でも一部の病院がピラティスを導入
日本でも、ピラティスを取り入れたリハビリテーションプログラムが一部の病院や施設で導入されています。ピラティスを学ぶ理学療法士も増えてきており、理学療法士が運営するピラティススタジオも多く見かけるようになりました。ピラティス指導を通じて患者の運動機能改善や痛みの緩和、日常生活動作の向上など、理学療法の効果がさらに高まるとされています。
理学療法士はピラティス業界で活躍できます
理学療法士がピラティスインストラクターとして活動することは、ピラティス業界で大きな強みとなります。専門知識を活かして、クライアントにより安心感を提供でき、信頼も得やすいのが特徴です。また、同業者やインストラクターからも一目置かれる存在となり、業界での需要も高まっています。
理学療法士がピラティス資格を取得すべき4つの理由
ピラティスを学ぶと臨床の幅が広がる
ピラティスは健康で、動ける人がおこなうイメージがあるかもしれませんが、リハビリにも取り入れることができます。勤務先にピラティスマシンがなくても、マシンで学んだことを応用してタオルやボール、ヨガブロックなどを使って取り入れることができます。今おこなっているリハビリ自体のレベルが圧倒的に上がり、リハビリの考え方が変わります。
身体的強化に繋がる「運動学習(脳トレ)」
ピラティスではエクササイズ中に自分の姿勢や身体の動きを自分自身で感じ、意識し、その動きに”集中”します。いわゆる”筋トレ”ではなく、運動療法を通じて身体が運動学習をおこないます。”脳トレ”のようなものですね。リハビリにピラティスを取り入れることにより、無意識のうちに身体の使い方を正しく”脳”が学び、機能改善や怪我予防に効果を発揮するでしょう。
ピラティスを取り入れて根本的な痛み解決を目指そう
理学療法士の”徒手療法”は、痛みのある部分へ直接アプローチすることが非常に効果的です。これは、道路の表面にできたひび割れを補修する作業に似ています。ひび割れを修復することで、車は一時的にスムーズに走れますが、もしその下にある土台に問題があれば、同じ場所に再度ひび割れが生じるでしょう。 同じように、徒手療法で筋肉や関節の痛みを和らげることはできますが、痛みの根本原因である姿勢や動きのパターンにアプローチしなければ、痛みは再発する可能性が高いです。これは対処療法に過ぎず、問題を根本から解決することはできません。 そこで、ピラティスを取り入れることが重要になります。ピラティスは、身体の使い方を根本から改善することで、痛みを引き起こさない身体を作ります。
相反抑制トレーニングで効率アップ
ピラティスの特徴である「相反抑制」トレーニングで効率的にアプローチできます。例えばピラティスエクササイズの1つである”バックサポート”。このエクササイズを行うと、股関節伸筋群の強化・ストレッチ、胸筋群や上腕二頭筋のストレッチ、前鋸筋や僧帽筋中部・下部の強化、上肢のアライメント調整など、色々なパーツのトレーニング・ストレッチができます。”徒手療法”とピラティス組み合わせることに効率よくアプローチできます。
理学療法士がピラティスを学んだあとに想定されるキャリアパス
スキルの高い理学療法士として活躍・キャリアアップ
ピラティスを学ぶことで、理学療法士は従来の運動療法に新たな視点を取り入れ、リハビリの効果をさらに高められます。ピラティスにはマットに加えて、リフォーマーやチェアなどの器具を用いた多様なエクササイズがあり、患者さんの状態に応じた高度なアプローチが可能です。患者さんの効果もいままでより抜群によくなるでしょう。筋力強化、柔軟性向上、体幹強化、痛みの緩和などの面で、よりレベルの高いリハビリテーションを提供できるようになり、理学療法士としてのスキルを一層向上させられます。
ピラティスの重要性を理解しているリハビリ系の施設に転職
ピラティスを取り入れた病院・クリニックなどが増えてきていますので、ピラティス資格を持つ理学療法士はそのような施設への就職・転職で有利といえます。とくにリハビリテーション病院や整形外科などで高い評価を得られるでしょう。運動療法に力を入れる医療機関での需要が高まっています。
ピラティスインストラクターとして新たなキャリアへのステップアップ
ピラティス資格を取得すれば、ピラティススタジオやスポーツジムでの指導が可能となり、新たなキャリアの扉が開かれます。とくに理学療法士の資格を持つインストラクターは、豊富な知識とスキルでクライアントからの信頼を得やすく、需要も高まります。パーソナルレッスンでも引っ張りだこになるでしょう。成長スピードが速く、クライアントとの信頼関係も深まり、インストラクターとしてのキャリアが一層広がります。
ピラティス資格で独立する魅力
理学療法士の専門知識とピラティス資格を組み合わせて独立開業する選択肢があります。整体やリハビリに加えてピラティスを提供することで、他との差別化が可能となり、高まる需要に応えられる可能性が高いです。ピラティスを取り入れたアプローチは、クライアントの体の悩みを多角的に解決し、パーソナルトレーナー的な指導も行えるようになります。独立することで理学療法士のキャリアを生かし、新たなステージにステップアップもできます。
理学療法士におすすめのピラティス資格
理学療法士の資格は国家資格であり、ピラティスは民間資格です。ピラティス資格は取得しやすく、理学療法士であれば理解は早いでしょう。病院やクリニックでリハビリをされている方は、最初は「マット」や「リフォーマー」を学び、リハビリににピラティスを取り入れ、実践の幅を広げることからおすすめします。恐らくかなりスムーズに臨床に取り入れられると思います。そして、将来的にピラティスインストラクターとして独立や開業を目指す場合は、全てのピラティスマシンを使いこなす「コンプリヘンシブ(総合)資格」を学び幅広いピラティス指導力を学ぶことをおすすめします。
ピラティスを学んで理学療法士としてのステップアップしよう!
資格スクールの相談会にいらっしゃる理学療法士の方々は、将来の独立を視野に入れたり、既に独立している方が多い印象です。ピラティスを学ぶことで、リハビリに新たな視点を加えられ、患者さんへのアプローチの幅が広がります。副業としてピラティスインストラクターを始めるのもおすすめです。理学療法士はピラティス業界で重要な役割を果たす存在であり、その専門知識はクライアントに大きな価値を提供します。ぜひピラティスを学び、理学療法に取り入れることで、業界に貢献していただくことを期待します!
この記事を書いたのは…
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Writer
奥畑 奈美
ピラティスインストラクターになるには年齢は関係ありません。50代以上でも活躍しているインストラクターは多くいらっしゃいますので安心してください!ピラティスは年齢に応じたプログラムが豊富で、どの年代のインストラクターのニーズもあります。また、ピラティスは一生学び続ける楽しさがあり、健康維持にも役立つため、年齢を重ねても続けられる仕事です。「いまからピラティスインストラクターを目指せる?」という不安が解消されて、新しい一歩を踏み出せればうれしく思います。
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