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卒業生インタビュー
卒業生インタビュー
リハビリを終えた後も、
みんなが運動を続ける場所をつくりたい
- お名前:
- 徳本 幸子
- 受講したコース:
- コンプリヘンシブコース
- 現職:
- 理学療法士
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現在のお仕事は?
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総合診療クリニックのリハビリテーション科で働いています。 以前はリハビリ病院で約12年程働いていたんですけど、現在のクリニック開院時に知り合いの方からお誘いいただいて現在4年目です。
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(総合病院からクリニックに)転職して何か変わりましたか。
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リハビリ病院では受傷後間もない患者さんが生活できるように身体機能を回復させるのが仕事。
クリニックでは生活している人が対象になるので、セルフケアや予防の視点を持つようになりました。
現在勤務しているクリニックが、患者さんのために良いことは積極的に取り入れていく方針なので、自由にいろいろなことにチャレンジできるようになりました。 -
ピラティスとの出会い・養成コースを目指したわけは?
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転職の間に2、3カ月くらい間があって、何もしていないので運動しようと思ってピラティスを始めました。
初めは手当たり次第にいろいろなスタジオでヨガもピラティスも受けていたんですけど、理学療法士として元々知識があるので、やっていくうちになんとなく仕組みが分かってきて、自分でもやってみたいと思うようになり養成コースを調べ始めました。 今のクリニックは何か資格を取る・学ぶことに対して後押ししてくれるのでそういうのもあって。
バランスドボディを選んだのは、選べる曜日も場所も多くて期限もないので、フルタイムで働きながらでも通いやすかったからです。あとは単純に受けた感覚が良かったっていうのもありますけど。
ムーブメントプリンシプルとか3D解剖とかはめちゃくちゃ良くて、楽しかったですね。 -
ピラティスをお勧めする理由は?
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私は理学療法の分野で身体の知識はもともとあったんですけど、自分で実際にピラティスをやってみて初めて、自分の体が「動く」ってことに気づきました。 別に歩けなかったわけじゃないけど、同じ「歩く」でも軽くなる感覚とか知らなかった。呼吸・関節・筋肉、いろいろな部位の繋がりによって運動が変わることを実感するというか。 理学療法士としても、患者さんに治しにきてもらうというよりは、自分で治せるように働きかけられることって大事だと思っていて。 PT学科の授業とかでも受けられたら理学療法の質も幅も全然違うんじゃないかな。 実際にリハビリ中のエクササイズの一環として、クリニックでもピラティスを取り入れているんですけど、患者さんからの受けはとても良いです。 ピラティスはリハビリが必要な体の弱い人でも、体を鍛えたい人でも、どんな人でも対象なので、デスクワークの会社とか、大学とかでも取り入れて、とにかくみんなやったらいいのにと思っています。
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知識だけでは語りきれない、人間の動きの奥深さ
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理学療法士として解剖学や運動学の知識を持っていると、人間の動きを「理解している」と思いがちです。
しかし、実際にピラティスを実践し、自分の身体で動きを深めていくと、その知識だけでは説明できない「動きの複雑さ」や「身体の繋がり」があることに気づかされます。
理学療法士がピラティスをすると、「知識の範囲で動きをわかったつもりになりがち」ということがあるのではないでしょうか。
動きを「こんな感じ」と頭で理解して止まってしまい、実際に体で感じ取るプロセスを疎かにしてしまうことが多いのかもしれません。 しかし、本当に動きを理解するには、自分の体で「説明できない感覚」を体験し、それを言葉を超えて理解することが必要だと思います。動きの本質は、単なる理論や知識では語り尽くせない深さがあり、それを自分の体を通して感じ取ることが、真の理解につながるのだと実感しています。 ピラティスは、そうした気づきを与えてくれる素晴らしい手段の一つです。知識に頼るだけではなく、自分自身の体験を通じて動きを探求していくことで、動きの真髄に近づけるのではないでしょうか。 -
将来やりたいことはありますか?
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将来インストラクターとして仕事したいとは思っています。子供もいるので今すぐには難しいですけど。 普段全然運動していない、動く時間がないような人たちに自分の身体の可能性に気付いてほしいという想いがあって、そのために活動したい。 特に外来で働き始めてから考えているんですけど、リハビリって終了しないといけないじゃないですか。痛くなくなったらとか、ある程度期間が来たら。 その後も運動し続けてほしいけどそういう場がないので、誰でも運動を継続できるような場所をつくりたいと思っています。 今はクリニックの近くに子供の体操教室をやっているスポーツクラブがあるんですけど、午前中の使っていないときに場所を借りて、休みの日にそこでグループレッスンをしています。